M&A仲介大手4社の2024年4~9月期(うち3社は通期)の決算が出そろった。半期の売り上げは計474億円で、前年同期より2割増えた。M&A仲介での事業承継でトラブルが相次ぎ発覚し、業界向けのガイドライン(指針)は強化されたが、堅調な業績は今後も続く見通しだ。

 「(トラブルを伝える)報道による採用や受託への影響はない。業界も行政も危機感を抱いた。社内チェックを厳密にして手間も増えるが、それで(顧客を)リスクから守れるなら歓迎だ」

 日本M&AセンターHDの三宅卓社長は、10月30日の決算説明会でそう強調した。

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 業界トップの同社の売上高は…

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